本作は1997年1月にソニーのゲーム機「PlayStation」で発売された「ファイナルファンタジー7」を最新機種のPlayStation4で新しく生まれ変わらせたリメイク作品です。
オリジナル版はRPGだったのですが、こちらはややアクションの面の強いアクションRPGとして製作されていますが、「クラシックモード」に変更することで原作に近いコマンド操作のみのプレイも可能になります。
本作はオリジナル版「ファイナルファンタジー7」のストーリーを1つのディスクでなく、いくつかに分割して開発され、4月に出る商品だけではシナリオが完結しないようになっております。
PlayStation4の能力をフルに活かし、最高クラスのグラフィックや技術を駆使してFF7の世界観を高画質で演出しています。
シナリオはミッドガル脱出(オリジナルのゲーム中でいえばまだ序盤あたり、サクサクいけば5~10時間程度)までとなっており、そこにオリジナルの要素を付け加えたものとなっているようです。
3月に配信された体験版(OP~最初のボス撃破、ダンジョンからの脱出までプレイ可能)では、オリジナルでは簡単にボスまで撃破可能だったのにザコ敵やボスもそこそこ強い上にボスにちょっとしたギミックがあったり、ダンジョン中に新しい仕掛けが施されている、アクション面を強調したつくりになっているなど新しく「FF7」を楽しむ人や昔プレイしていた人にも楽しんでもらえるような要素が見られました。
良い点
オリジナル版をプレイした人でも楽しめるよう、戦闘システムを一新した以外にも、アクションが苦手という人のためにコマンドRPGに近い感覚で遊べるよう配慮がされていたり、
物語としては序盤までとはいえ、ミニゲームや新要素の「なんでも屋クエスト」、バトルレポートなど、サブイベントなどもかなり充実している模様なのでそれなりに長く遊べるものと思われます。
イベントシーンもグラフィック面の技術やゲーム機の性能面も上がっているため、オリジナル版では出来なかった街中の細かい背景、小物などの演出や、豪華声優陣による演技もあって、より良い物となっております。
オリジナルではコマンド入力してから攻撃…といった具合のゲームでしたが、今回はアクション面が強くなった事によってキャラクターによって攻撃手段が違うため、
得意、不得意な敵が出たというところも良いです。例を出すならクラウドは近接攻撃で、大剣を用いて斬撃による大ダメージを、バレットは右腕に装着したガトリングガンで飛行していたり、クラウドでは届かない場所にいる敵に銃撃を行う事が出来ます。
完全新キャラクターとしてソルジャー3rdの「ローチェ」が追加されたり、野島 一成氏の小説「ファイナルファンタジーⅦ外伝 タークス~ザ・キッズ・アー・オールライト~」からも登場するキャラがいるようです。
悪い点
容量の都合上等、仕方ない点であるとは思いますが分割されての販売になるため、これ1本だけではどうしてもゲームが完結しないため、値段的にも辛い点があるしストーリー上続きが気になってしまったりします。
オリジナル版より雑魚的もかなり硬く、必要に応じてキャラクターの入れ替えなどもしないといけないなど、結構考えて行動しないといけないので人によっては少々厳しいところもありますが、
これに関してはクラシックモードに変更することである程度は緩和できます。
標準の移動の際も、操作性もやや独特なものになっており、慣れるまではそこそこ時間が掛かりそうです。
総評
今なお良作として語り継がれるFF7を現代の最新鋭機であるPlayStation4向けにリメイクした本作ですが、ただの移植ではなく細部まで拘って作り直しているため、実質完全新作といっても過言ではない出来になっていると思われます。
リメイク1作目の時点で9000円以上と、他のゲームの分割作品と違い、最初から値段が張っているうえに1作目のシナリオが全体のほんの序盤のみとなっているため、どれだけ分割されるか、そして販売期間がどれだけ空いてしまうかが問題となりそうですね。
ミニゲームも新しくダーツなどが追加されたり、プレイ済みのファンにはおなじみのスクワット、ゴールドソーサーなどもあるため、本編以外での楽しい面も期待できますね。
オリジナル版でもあったコルネオの館のあの名(迷?)シーンも最新グラフィックで余計にすごい事になってしまっているので、プレイヤーは必見ですね。
PlayStation4やXBOXOne、NintendoSwitch、WindowsPC等では現在、FF7インターナショナル(海外版FF7をベースにイベントやボスの追加、バランスの調整等を施した、所謂完全版)が販売されているので、オリジナル経験者がリメイク版をやる前にストーリーをおさらいしたい…といった時にやるのもいいかもしれませんね。