GeForceNowとは
「GeForceNow」とは、ソフトバンクの提供するクラウドゲームサービスで、ゲームのデータ処理をサーバー側で負担した上で配信されるため、
ゲーミングPCでないパソコンやスマートフォン、タブレットなどでも高スペックが要求されるようなゲームをプレイ出来ます。
プレイできるゲームソフトも多種あり、「鉄拳７」「ダークソウルシリーズ」「フォートナイト」「DAEMON X MACHINA」「エースコンバット7」「デッドオアアライブ 6」
「League of Legends」「テラリア」「The Witcher 3: Wild Hunt」など、人気の高いゲームがお手軽に楽しめてしまいます。
他にも提供されるソフトは400タイトル以上あり、世界中で大人気の新作からレトロゲームや往年の大作までもが幅広く配信されます。
正式サービス開始後は随時更新が予定されており、長くプレイする人には嬉しいサービスですね。
2020年3月の段階では事前登録受付中となっており、6月までプレイは出来ない状態となっております。
良い点
デバイスを問わず、そしていつでもどこでも遊べるという大きな利点がある上に月額課金＋ソフトはデジタルストアで別途購入することで遊べるので、ソフトによってはわざわざゲーム機本体や高性能なパソコンという高い初期費用を掛けずに済むというところですね。
ゲーム機はだいたい3～4万、高性能のパソコンを用意するにしても、とにかく費用がかかるという点があり、ゲーム用のパソコンを用意するにしても7～8万、更に高性能なものを求めると10万～15万以上は掛かってしまいます。
そのため、ある程度のスペックを持ったパソコンやタブレットなどの端末は必要になりますが、日常で使っているパソコンでもそれほど支障なくプレイ出来るものだと思われます。
更には「Steam」などのPCゲーム販売サービスなどで購入したゲームは新たに購入する必要が無いという非常に大きな利点もあります…が、確認が取れたのは欧州のベータ版で動作確認出来ている500タイトルちょっとですが、今後日本でサービス開始をされる際には増えるかもしれません。
GeForce NOWはあくまでプレイする環境を貸し出しており、ユーザーは月額料金を支払う事でその環境を利用する権利が手に入る、と解釈すると分かりやすいかと思います。
悪い点
大きな問題点としては、現状の対応プラットフォームはWindows（Windows 7以降）、Mac (macOS 10.10以降)、Android (Android OS 6.0以降)となっており、iPhoneでのプレイが現時点では未対応というところがあります。
そのため、iPhoneユーザーはプレイが出来ないため、パソコンで遊ぶかAndroid端末のスマートフォンかタブレットを用意する必要があります。
月額の料金ですが、公式サイトを確認すると1800円（税抜）となっているため、他のクラウドゲームサービスと比較するとどうしても高く見えてしまいがちになってしまいます。
参考までに例をあげますと、PlayStation4やWindowsPCなどを使ってPS4、PS3のゲームをプレイすることのできる「PlayStationNow」は月額が1180円（税込）、Googleのクラウドゲームサービスの「Google Stadia」は月額9.99ドル（約1100円）になります。
もっとも大事なのが、クラウドゲームサービスにおける最大の課題で、アクションゲームやFPSなどにおける最大の強敵である「画面の遅延」です。4G回線ではそれなりに快適にプレイ出来ているのが確認されていいるものの、
フレーム単位の違いで勝敗を分けてしまうFPSや対戦格闘ゲームなどは非常に難しいところになってしまいます。
総評
何時でもお手軽に高性能なスペックを要求されるゲームを楽しめる、そういった新しい遊びのスタイルがこのGeForce NOWが可能とし、最新ゲームから往年の大作まであらゆるゲームをやり尽くす事が出来ます。
更には無料で遊べるタイトルが既に30以上遊べるようなので、サービス開始してからすぐに体験する事が可能なのもいいですね。
課題である遅延に関しては仕方ない点もありますが、「GeForceNow自体はあくまでプレイの手段を１つであり、プレイの幅を広げる可能性の１つ」として捉え、
FPSや対戦格闘ゲームにおいては「このゲームを本格的にやり込みたい」といった事があれば自前でハイエンドPCを用意する事も選択肢に入るかもしれませんね。
逆にRPGやアドベンチャーなどにおいてはこの辺りは全く問題なく扱えるといっていいでしょう。
スマートフォンやタブレットで遊べるとはいえ、Androidに限定されてしまっているのはやや痛い点ではありますが、外出先や仕事の出張先でゲームの続きを遊べるというのは非常に良いですね。
